2026.06.08 / 更新日:2026/06/08
インピンジメント症候群とは?肩を痛める本当の原因と予防法

インピンジメント症候群とは?肩を痛める本当の原因
「ベンチプレスをすると肩が痛い」
「腕を上げると肩の前が詰まる」
「肩トレを始めてから違和感が続いている」
このような相談を受ける機会が年々増えています。
SNSでは様々なトレーニング情報が発信される一方で、最近はトレーニング中の怪我に悩む方も増えています。
実際に私自身も昔は、
「フォームさえ覚えれば大丈夫」
「とにかく鍛えれば身体は変わる」
そう考えていました。
しかしYAMATO355で学び、評価や機能解剖学を深く学ぶ中で、肩の痛みの多くは筋トレそのものではなく、準備不足や身体機能の問題から起きていることを知りました。
その代表例がインピンジメント症候群です。
インピンジメント症候群とは?
インピンジメントとは、
「肩関節の中で組織が挟み込まれる状態」
を指します。
肩を上げた際に、
・棘上筋の腱
が骨と骨の間で圧迫されます。
その結果、
・肩の前が痛い
・肩を上げる途中で痛い
・夜間痛がある
・ベンチプレスで肩が痛む
という症状が出現します。
なぜインピンジメントが起きるのか?
多くの方は
「肩が悪い」
と思っています。
しかし実際は肩だけの問題ではありません。
肩甲上腕リズムの関係
肩甲上腕リズムが阻害されると、インピンジメントのリスクが高まります。
例えば、サイドレイズで腕を真横に上げる際に代償動作が生じると、肩甲上腕リズムが阻害され、肩関節に「詰まり」が生じることがあります 。
この「詰まり」は、インピンジメント症候群で起こる腱の挟み込みと関連が深いです。
また、ショルダープレスやプル系のトレーニングで肩甲骨が連れていかれ内旋が強まると、
棘上筋のインピンジメントのリスクが高まります。これを予防するためには、肩甲骨の下制を維持し、不適切な動きを避けることが重要です 。
つまり、肩甲上腕リズムが乱れると、肩関節の動きが不自然になり、上腕骨頭が肩峰に衝突しやすくなることで、インピンジメント症候群を引き起こす可能性が高まります。
肩甲骨が動いていない
肩甲骨は肩関節の土台です。
前鋸筋
下部僧帽筋
菱形筋
などがうまく働かないと、肩甲骨の位置が崩れます。
すると肩峰下スペースが狭くなり、インピンジメントが発生しやすくなります。
肩の痛みの原因となる上腕二頭筋長頭腱について
上腕二頭筋の長頭腱は、肩関節の上を通り、上腕骨頭を上から押さえることで肩関節の安定に寄与しています。
そのため、この筋肉の状態は肩の健康にとって重要です。
この長頭腱に問題が生じると、肩の痛みの原因となる可能性があります
肩を痛めないために必要なこと
私が大切にしているのは
「鍛える前に評価する」
という考え方です。
医療でいう
問診
↓
診察
↓
処方
と同じです。
トレーニングも
カウンセリング
↓
評価
↓
メニュー作成
が必要です。
評価をせずにメニューを作ることは、
検査なしで薬を出すようなものです。
YAMATO355が行う評価
YAMATO355では
・呼吸評価
・胸椎回旋
・肩甲骨機能
・左右差
・股関節機能
・立位姿勢
・動作評価
などを確認します。
なぜなら肩の痛みは肩だけが原因ではないからです。
実際に肩の痛みがある方でも、
胸郭や骨盤を整えただけで動きが改善するケースは少なくありません。
インピンジメントは早めの対応が大切
インピンジメントを放置すると
・腱板炎
・腱板損傷
・慢性疼痛
へ進行する可能性があります。
だからこそ、
痛くなったら鍛える
ではなく、
痛くなる前に評価する
ことが大切です。
私自身、以前は「頑張ること」が正解だと思っていました。
しかし多くのお客様を見てきた今は違います。
頑張る前に整える。
その順番が怪我を防ぎ、長く健康な身体を作る近道だと感じています。
肩の痛みで悩んでいる方は、一度ご自身の身体を評価してみてください。
きっと肩以外に本当の原因が隠れているはずです。


