2026.08.25 / 更新日:2026/08/25
【50代 疲れやすい 筋肉量】疲れるのは年齢だけ?筋肉との関係性

50代の疲れやすさと筋肉量にはどんな関係がある?
「最近、仕事が終わると何もする気になれない」
「旅行に行っても、以前より休憩が増えた」
「休日は身体を休めるだけで終わってしまう」
50代になり、こうした変化を感じていませんか?
そして、
「もう50代だから仕方ない」
と考えている方も多いと思います。
もちろん、疲れやすさには睡眠、食事、ストレス、病気、服薬、生活リズムなどさまざまな要因があります。
そのため、**「疲れやすい=筋肉量が少ない」**と単純に判断することはできません。
ただ、パーソナルトレーナーとして身体づくりをサポートしていると、50代からの「疲れやすさ」を考えるうえで見逃したくないものがあります。
それが、
筋肉と日常の活動量です。
筋肉は単に「身体をムキムキにするためのもの」ではありません。
歩く。
立つ。
階段を上る。
荷物を持つ。
姿勢を保つ。
こうした日常生活そのものを支えています。
今回は、50代の疲れやすさと筋肉量の意外な関係について、できるだけ分かりやすく解説します。
50代になると「同じ生活」でも疲れやすく感じることがある
例えば、駅まで10分歩くことを考えてみましょう。
十分な筋力や体力がある人にとっては、それほど大きな負担ではありません。
ところが、活動量が減り、筋力や身体機能が低下してくると、同じ10分の歩行でも相対的な負担が大きくなります。
すると、
「駅まで歩いただけで疲れる」
「階段を上ると脚が重い」
「買い物から帰ると座りたくなる」
といった変化につながることがあります。
つまり重要なのは、
日常生活の負荷が変わったのではなく、その負荷を受け止める身体側の余裕が小さくなっている可能性がある
ということです。
私はここが、50代からの体力づくりを考えるうえで非常に重要だと思っています。
50代で筋肉量が低下しやすくなる理由
筋肉は、何もしなくても一定に保たれるわけではありません。
年齢に加えて、
- デスクワークが増えた
- 歩かなくなった
- 階段を使わなくなった
- 運動する機会が減った
- 食事量が減った
- 筋肉へ強い刺激を入れる機会がない
などが重なると、筋肉を維持する刺激が不足しやすくなります。
特に50代では、仕事では責任が増える一方、身体を使う時間が減っている方も少なくありません。
若い頃より忙しいのに、
身体は若い頃より動かしていない。
この状態は意外と多いです。
だからこそ「年齢のせい」と考える前に、最近の生活で身体を使う機会が減っていないかを振り返ってみてください。
「筋肉量」と「筋力」は同じではない
ここは誤解されやすいポイントです。
筋肉量が多い=必ず筋力が高い
というわけではありません。
実際の動作には、
筋肉量だけではなく、
- 筋力
- 神経と筋肉の連携
- 関節の動き
- バランス
- 呼吸
- 姿勢
- 動作の効率
などが関係します。
そのため、
「体組成計の筋肉量を増やせば、疲れなくなる」
と考えるだけでは不十分です。
YAMATO355でも、体重や筋肉量という「数字」だけではなく、
その筋肉を実際の生活でどう使えているか
を重視しています。
50代の疲れやすさで注目したい「下半身」
身体の中でも、特に意識したいのが下半身です。
お尻。
太もも。
ふくらはぎ。
こうした筋肉は、
歩く。
立ち上がる。
階段を上る。
外出する。
といった日常生活で繰り返し使います。
例えば、以前は駅の階段を普通に上っていたのに、
最近はエスカレーターを選ぶ。
椅子から立つときに手を使う。
長時間歩くと脚が重い。
こんな変化があれば、一度下半身の筋力や動きを確認してみる価値があります。
身体を動かさなくなると、
疲れる → 動かない → さらに体力が落ちる → もっと疲れる
という循環に入りやすくなります。
この循環をどこかで変えることが大切です。
疲れているから「休むだけ」が続くと活動量が減ることも
仕事から帰って疲れている。
だからソファで休む。
休日も身体を休める。
もちろん、疲労回復のために休息は必要です。
ただし、
疲れているから全く動かない
という生活が長く続くと、日常の身体活動量そのものが減ってしまいます。
すると、以前なら余裕だった動作が徐々に負担になることがあります。
ここで大切なのは、
「疲れていても無理して筋トレしましょう」
ということではありません。
休養と適度な身体活動を分けて考えること
です。
睡眠をしっかり取る。
休む日は休む。
そのうえで、可能な範囲で歩く、立つ、筋肉を使う。
身体に適度な刺激を入れることも、50代からの体力維持では大切になります。
50代の疲れにくい身体づくり① まず歩く量を少し増やす
運動不足だからといって、
いきなり毎日1時間走る必要はありません。
現在ほとんど運動していない方なら、
まず今より10分多く歩く
ところから始めてみてください。
例えば、
昼休みに10分散歩する。
一駅分だけ歩く。
スーパーの中を少し多く歩く。
休日に20分散歩する。
こうした方法でも構いません。
最初から完璧な運動習慣を作るのではなく、
身体を使う機会を生活の中へ戻していく
ことが第一歩です。
50代の疲れにくい身体づくり② 週2〜3回の筋トレ
次に取り入れたいのが筋力トレーニングです。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に週2〜3日の筋力トレーニングが推奨されています。
筋トレというと、
「ジムで重いバーベルを持たないといけない」
と思うかもしれません。
そんなことはありません。
例えば、
椅子スクワット
椅子へゆっくり座り、立つ。
5〜10回から。
ヒップリフト
仰向けになり、お尻を持ち上げる。
5〜10回から。
壁を使った腕立て伏せ
壁へ手をつき、身体をゆっくり近づけて戻す。
これも立派な筋力トレーニングです。
まずは、
「翌日に強い疲れを残さない程度」
から始めてください。
50代の疲れにくい身体づくり③ 筋肉だけでなく「動き方」を整える
筋肉を鍛えているのに、
腰が疲れる。
前ももばかり疲れる。
肩が凝る。
という方もいます。
こうした場合、
筋肉がないことだけが原因とは限りません。
例えばスクワットでも、
股関節をうまく使えない。
足裏が安定しない。
体幹が抜ける。
姿勢が崩れる。
という状態では、特定の場所へ負担が集中することがあります。
だから私は、
筋肉を増やすこと+身体を上手に使うこと
の両方が必要だと考えています。
「疲れやすいから体力をつけたい」人ほど、最初から追い込まない
ここは特にお伝えしたい部分です。
疲れやすさを改善したいと思って、
初日からスクワット50回。
30分ランニング。
毎日筋トレ。
これでは、むしろ疲労が強くなって続かないことがあります。
50代から運動を再開する場合は、
「鍛えた感」より「来週も続けられるか」
を基準にしてください。
私は、
「今日はまだできそう」
くらいで終えることも、立派なトレーニングだと思っています。
運動は一度頑張ることより、
半年、1年と続けること
のほうが重要だからです。
筋肉だけでなく、食事・睡眠も忘れない
筋肉量を増やしたいからといって、筋トレだけを考えるのもおすすめしません。
身体をつくるためには、
運動・栄養・休養
の3つが必要です。
特に、
十分なたんぱく質。
バランスの取れた食事。
睡眠。
は重要です。
また、極端な食事制限で体重だけを減らそうとすると、身体づくりに必要な栄養まで不足する可能性があります。
「体重を減らしたい」
だけではなく、
動ける身体をつくるために何を食べるか
という視点も持ってみてください。
YAMATO355では「疲れやすい=筋力不足」と決めつけません
YAMATO355で、
「50代になって疲れやすくなりました」
という相談があったとします。
私はすぐに、
「筋肉がないから筋トレしましょう」
とは言いません。
まず、
普段の活動量。
仕事内容。
運動習慣。
睡眠。
食事。
そして、
姿勢。
呼吸。
股関節。
足首。
体幹。
スクワット。
左右差。
などを確認します。
なぜなら、
同じ「疲れやすい」という悩みでも、背景は一人ひとり違うからです。
必要であれば身体を整え、動きを確認してからトレーニングへ進みます。
私、田中ゆうやがボディメンターとして大切にしているのは、
お客様をトレーニングメニューに当てはめるのではなく、その方に必要な方法を一緒に探すこと。
です。
50代で筋肉をつける目的は「見た目」だけではない
筋トレというと、
腹筋を割る。
腕を太くする。
痩せる。
といった見た目の変化を想像しやすいと思います。
もちろん、それも素晴らしい目標です。
でも50代からは、
もっと日常に近い目標も持ってほしいと思っています。
仕事終わりでも余裕がある。
休日に出かけられる。
旅行でたくさん歩ける。
階段を避けなくなる。
60代になっても趣味を続けられる。
こうした変化です。
筋肉をつけること自体がゴールではありません。
筋肉を使って、人生でやりたいことを続けられる身体をつくる。
私は、そのためのトレーニングを大切にしています。
公的機関の情報も確認しておきましょう
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人・高齢者それぞれについて身体活動や筋力トレーニングの考え方が示されています。
成人では、
今よりも少しでも多く身体を動かすこと
を基本として、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日行うことなどが推奨されています。
厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
よくある質問
Q. 50代で疲れやすくなるのは筋肉量が減ったからですか?
筋肉量や筋力、活動量は関係する可能性がありますが、疲れやすさの原因はそれだけではありません。睡眠、食事、ストレス、病気などさまざまな要因があります。
Q. 筋トレをすると疲れにくくなりますか?
筋力や身体機能が向上することで、日常動作に必要な相対的な負担が小さくなることは期待できます。ただし、体力づくりではウォーキングなどの身体活動、食事、睡眠も合わせて考えることが大切です。
Q. 50代は週何回筋トレすればいいですか?
厚生労働省では成人に週2〜3日の筋力トレーニングを推奨しています。初心者は軽い負荷から始め、現在の体力に合わせて調整してください。
Q. 急に疲れやすくなった場合も運動不足ですか?
急激な疲労感、強い息切れ、胸部症状、動悸、めまい、原因不明の体重変化などがある場合は、運動不足や加齢だけと自己判断せず、医療機関へ相談してください。
まとめ|50代の「疲れやすい」は身体を見直すサインかもしれない
50代の疲れやすさを考えるとき、
「年齢だから仕方ない」
だけで終わらせる必要はありません。
確認したいのは、
① 筋肉量・筋力
② 日常の活動量
③ 心肺機能・持久力
④ 身体の使い方
⑤ 食事と睡眠
です。
そして重要なのは、
筋肉量を増やすことだけを目的にしないこと。
今より10分歩く。
週2回軽く筋トレする。
スクワットのフォームを確認する。
しっかり食べて、しっかり休む。
まずはそこからで構いません。
私はボディメンターとして、
「50代だから体力が落ちるのは当然です」
ではなく、
「これからの10年をもっと動ける身体にするには何が必要か」
を一緒に考えたいと思っています。
50代から筋肉をつける意味は、若い頃へ戻ることではありません。
仕事も、旅行も、趣味も楽しめる余力を、これからの身体に残しておくこと。
最近「疲れやすくなったな」と感じたなら、それは身体づくりを始める一つのきっかけかもしれません。
YAMATO355 田中(ボディメンター)


