2026.09.17 / 更新日:2026/09/17
【YouTube 運動 効果ない】動画を実践して身体が変わらない理由

YouTubeを見ながら運動しても身体が変わらない理由
「毎日YouTubeを見ながら運動しているのに痩せない」
「スクワットを続けているけど、お尻が変わらない」
「腹筋動画を1か月続けたけど、お腹が変わらない」
こんな経験はありませんか?
YouTubeを開けば、
「1日5分」
「これだけでOK」
「寝ながらできる」
「お腹痩せ」
「お尻に効く」
など、たくさんの運動動画が見つかります。
無料ですぐ始められるので、運動習慣を作るきっかけとしてはとても便利です。
そして最初にお伝えしたいのは、
YouTubeで運動すること自体が悪いわけではありません。
自宅トレーニングでも、適切な負荷と継続があれば筋力向上などは期待できます。
問題は、
「動画と同じ運動をしている=自分に必要な運動ができている」
とは限らないことです。
身体を変えるために重要なのは、
何の動画を見たかより、その運動を自分の身体でどう行えているか。
ここに大きな違いがあります。
理由① 動画はあなたの身体を見てくれない
これが一番大きな違いです。
YouTubeのトレーナーは、
画面の向こうからあなたのフォームを見ることができません。
例えば動画で、
「スクワットを20回やりましょう!」
と言われたとします。
でも実際の身体は、
足首が動きにくい。
股関節が使いにくい。
膝が内側へ入る。
腰を大きく反っている。
左右で体重のかけ方が違う。
かもしれません。
それでも動画は、
「あと10回!」
「あと5回!」
と進んでいきます。
つまり、
動画は運動を教えてくれても、あなたの身体の状態までは評価してくれない。
ここが対面指導との大きな違いです。
理由② 「同じスクワット」でも身体の使い方は違う
例えば、2人が同じスクワット動画を見ていたとします。
Aさんは、
足首が動く。
股関節も使える。
体幹が安定している。
お尻を使いながらしゃがめる。
一方Bさんは、
足首が動きにくい。
股関節がうまく使えない。
腰を反ってしゃがむ。
前ももばかり疲れる。
動画上では、
2人とも同じ「スクワット20回」。
でも身体の中で起きていることは同じとは限りません。
だから、
「動画と同じ回数やった」
だけでは判断できないのです。
重要なのは、
何回やったかではなく、どう動いたか。
です。
理由③ 「効いている感覚」だけで判断している
YouTubeトレーニングでは、
「ここに効いていればOK!」
と言われることがあります。
もちろん、感覚は一つの参考になります。
でも、
「効いている=適切に動けている」
とは限りません。
例えばローイング。
背中を鍛えているつもりなのに、
肩がパンパンになる。
腕ばかり疲れる。
腰を反らないと引けない。
こんなことがあります。
反対に、
「背中に効いている感じがよく分からない」
としても、目的に合った動作ができているケースもあります。
筋肉の感覚だけでフォームの良し悪しを判断するのではなく、
関節がどう動いているか。
身体がどう連動しているか。
目的の動作ができているか。
まで見る必要があります。
理由④ 自分に合った負荷になっていない
もう一つ多いのが、
負荷がずっと同じ。
というケースです。
例えば、
「1日5分のお尻トレ」
を3か月続けている。
最初は、
「きつい!」
と感じていた。
でも1か月後には楽になった。
それでも、
同じ種目。
同じ回数。
同じ負荷。
をずっと続ける。
身体は刺激に適応していきます。
そのため、目的に応じて、
回数。
セット数。
重量。
チューブの強さ。
動作の難易度。
などを少しずつ調整する必要があります。
「動画を続けているのに変わらない」
という場合、
努力不足ではなく、身体がその刺激に慣れている
可能性も考えられます。
理由⑤ 「痩せる動画」だけでは体脂肪は決まらない
特に注意したいのが、
「お腹痩せ5分」
「下腹部をなくす運動」
「脚痩せトレーニング」
といった動画です。
お腹の筋肉を動かしたからといって、その部分の脂肪だけが狙って落ちると考えるのは適切ではありません。
身体を引き締めたいのであれば、
筋力トレーニングだけではなく、
食事
日常の身体活動
ウォーキングなどの有酸素運動
睡眠
生活習慣
まで含めて考える必要があります。
例えば、
毎日「お腹痩せ5分」をやっている。
でも、それ以外は一日中座っている。
食事量が目的に合っていない。
睡眠時間が短い。
という状態なら、
動画をもう1本追加することが最初の解決策とは限りません。
理由⑥ 「苦手な動き」を回数で解決しようとしている
ここは特に大切です。
例えば、
スクワットをすると前ももばかり疲れる。
そこで、
「まだお尻が弱いんだ」
と考えて、
スクワットを30回から50回へ増やす。
でも実際には、
足首が動きにくい。
股関節をうまく使えていない。
体幹が安定していない。
という可能性もあります。
その状態で回数だけ増やしても、
同じ動作を50回繰り返しているだけ
になるかもしれません。
ローイングでも同じです。
胸椎や肩周辺の動きが不足している。
↓
引こうとすると腰を反る。
↓
背中ではなく腰や腕で代償する。
↓
「背中に効かない」
↓
さらに回数を増やす。
これでは、
頑張るほど目的から離れてしまう
場合があります。
だから、苦手な種目ほど、
「もっとやる」
ではなく、
「なぜこの動きになる?」
を確認することが大切です。
理由⑦ 自分の変化を「再評価」していない
YouTubeトレーニングで意外と抜けやすいのが、
再評価です。
例えば、
1か月スクワットを続けた。
では、
最初と比べて、
しゃがみやすくなった?
左右差は減った?
重量は増えた?
階段は楽になった?
ウエストは変わった?
姿勢は変わった?
疲れにくくなった?
こうした変化を確認していますか?
動画を、
見る。
↓
やる。
↓
翌日また違う動画を見る。
だけになってしまうと、
「自分の身体がどう変化したか」
が分からなくなります。
身体づくりでは、
運動する → 確認する → 修正する
という流れが重要です。
YouTubeは「悪い」のではなく使い方が重要
ここまで読むと、
「じゃあYouTubeトレーニングは意味がないの?」
と思うかもしれません。
そんなことはありません。
YouTubeには、
運動を始める。
自宅で身体を動かす。
運動習慣を作る。
新しい種目を知る。
といった大きなメリットがあります。
実際、2026年に更新された米国スポーツ医学会(ACSM)のレジスタンストレーニング指針でも、ジムでの伝統的なトレーニングだけでなく、自重・ゴムバンド・自宅で行うトレーニングでも筋力や筋肥大、身体機能への効果が得られると整理されています。さらに、一律のプログラムではなく、目的や安全性などに合わせた個別化と継続性が重要だとしています。
つまり問題は、
YouTubeか、パーソナルか
という二択ではありません。
YouTubeを使いながら、
自分に必要な運動を選べているか。
適切なフォームでできているか。
負荷を調整できているか。
変化を確認できているか。
ここがポイントです。
自宅トレーニングで確認したい5つ
YouTubeを見ながら運動している方は、次の5つを確認してみてください。
① 目的
痩せたい?
筋肉をつけたい?
姿勢を整えたい?
体力をつけたい?
目的によって運動内容は変わります。
② フォーム
動画の人を見るだけではなく、自分のフォームを鏡やスマートフォンで確認してみましょう。
③ 左右差
スクワットや片脚運動で、右と左に違いはないでしょうか。
④ 負荷
3か月前とまったく同じ内容になっていないでしょうか。
⑤ 変化
1か月前と比べて何が変わったでしょうか。
体重だけではなく、
写真。
ウエスト。
筋力。
回数。
歩きやすさ。
疲れにくさ。
なども比較します。
「何の動画をやればいい?」より先に確認してほしいこと
「おすすめのYouTube動画を教えてください」
という質問もあります。
でも私は、その前に、
「今の身体はどうなっている?」
を確認してほしいと思っています。
例えば、
お尻を鍛えたい。
だからスクワット動画。
ではなく、
スクワットをしてみる。
↓
前ももばかり疲れる。
↓
なぜ?
↓
足首?
股関節?
骨盤?
体幹?
フォーム?
と考える。
ここが身体づくりでは重要です。
種目を探す前に、身体を見る。
これだけでも運動の考え方は大きく変わります。
YAMATO355では「何をやる?」より「なぜそう動く?」を見る
名古屋・伏見のYAMATO355で、私、田中(ボディメンター)がお客様を見るときも、
「お腹を引き締めたいんですね。では腹筋をやりましょう」
「お尻を鍛えたいんですね。ではスクワットをやりましょう」
とは、すぐに決めません。
まず、
姿勢。
呼吸。
骨盤。
体幹。
股関節。
足首。
肩甲骨。
左右差。
スクワット。
片脚立ち。
歩き方。
などを確認します。
例えば、
スクワットをする。
↓
前ももばかり使う。
↓
股関節や足首などを評価する。
↓
必要なアプローチを行う。
↓
もう一度スクワットする。
↓
「さっきよりしゃがみやすい」
このように、
評価 → アプローチ → 運動 → 再評価
を行います。
私はこれを、
「身体の答え合わせ」
だと考えています。
YouTube動画では、
「今日はスクワット20回!」
で終わります。
でも身体づくりでは、
その20回で身体がどう反応したのか?
まで見ることが大切です。
お客様をトレーニングメニューに当てはめるのではなく、
その方の身体に必要な方法を一緒に探していく。
これがYAMATO355で大切にしている考え方です。
公的機関の情報も確認しておきましょう
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人・高齢者ともに筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています。また、個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが基本方針です。
つまり、
「YouTubeで毎日30分やればいい」
という一律の正解があるわけではありません。
年齢。
体力。
運動経験。
目的。
身体の状態。
などによって、適切な内容や負荷は変わります。
よくある質問
Q. YouTubeの筋トレでも身体は変わりますか?
自宅での自重運動やバンドなどを使ったトレーニングでも、適切な内容・負荷・継続があれば筋力などの改善は期待できます。重要なのは「YouTubeだから効かない」ではなく、自分の目的や身体に合った内容になっているかです。
Q. 毎日YouTubeで筋トレしたほうが早く変わりますか?
毎日強い筋力トレーニングをする必要はありません。厚生労働省では成人・高齢者とも筋トレを週2〜3日行うことを推奨しています。
Q. YouTubeでスクワットをしていますが、お尻に効きません。
回数不足とは限りません。フォームや足首・股関節の動き、体幹、負荷など複数の要因が考えられます。回数を増やす前に、自分の動きを一度確認してみましょう。
Q. パーソナルトレーニングとYouTubeの一番の違いは?
動画は同じ情報を多くの人へ届けられる一方、対面指導では本人の動きをその場で確認し、目的や状態に応じて種目・フォーム・負荷などを調整できます。
まとめ|身体を変えるのは「動画」ではなく、自分に合った運動
YouTubeを見ながら運動しても身体が変わらないとき、
「もっと頑張らないと」
と考える必要はありません。
一度、
① 自分の身体に合っている?
② 正しい動作ができている?
③ 負荷は変化している?
④ 食事・睡眠・日常活動は?
⑤ 以前と比べて何が変わった?
を確認してみてください。
YouTubeは非常に便利です。
でも、
動画はあなたの身体を見てくれません。
同じスクワット20回でも、
身体の使い方は一人ひとり違います。
だからこそ、
「何をやるか」だけではなく「自分がどう動いているか」。
そして、
運動 → 確認 → 修正 → 再評価。
この繰り返しが大切です。
動画を次々と探す前に、
一度、自分の身体を見てみる。
それが、
「頑張っているのに変わらない」から抜け出す第一歩
かもしれません。
YAMATO355 田中(ボディメンター)


